「フォーラム理科教育」の発刊についての案内

  京都教育大学理学科教官有志により、理科教育関係の冊子を新たに発刊す
ることになりました。 発刊の趣旨をご理解いただき、ひとりでも多くの方に、
投稿あるいは議論に参加していただきたくご案内いたします。

発刊の趣旨:
 科学技術が日々進展し、その成果は、私たちの生活や社会の中に入り込んで
来ています。科学技術の発達で便利さが増すにつれ、子どもたちの生活は、ま
すますうるおい豊かなものになって、………と言いたいところですが、事実は
どうでしょう? 陰湿ないじめ、不登校、学級崩壊、凶悪事件など、‘むしろ、
状況は生活のうるおいとは逆の方向に進んでいるのではないか’とすら疑わせ
る現象も目立っています。
 また、高度な科学技術の進展とは裏腹に、学校では理科嫌いの子どもたちの
増加が、特に中学以降で目立って来ています。「科学技術の進展」と「理科を
嫌う子どもたちの増加」 ― この一見アンバランスな現象を私たちはどうとら
えたらいいのでしょうか? またどう克服して行けばよいのでしょうか?
 このような状況の中で、市民教育としての理科教育、すなわち主として高等
学校までの理科教育や、そういう教育に与る教師を育てる教育大学などにおけ
る教育が、これからどうあればよいのか、は重要な問題です。
 今、理科教育の改善につながり得る研究活動は、あちこちで、またいろいろ
なレベルで行われています。一人一人の教師が明日の授業に向けて行っている
教材研究も、個人レベルの研究のひとつの形でしょう。学校ごとに、あるいは、
校種単位や教育委員会単位で行われている組織レベルの研究もあります。教育
大学でも、理科教育の改善に寄与し得る研究が、教員や大学院生の研究、ある
いは学部生の卒業研究として行われています。


 理科教育に関する研究の現在のあり方には、様々な問題が存在すると思われ
ますが、そのひとつは、いろいろなところで行われている研究が出会って、相
互に成果を高めあう機会がほとんどないことではないでしょうか? ‘日常の授
業におけるちょっとした思いや工夫などを誰もが自由に発言しあえる場’が必
要ではないでしょうか。
 そこで、研究論文だけでなく、そのようなちょっとしたアイディアも含めた、
理科教育の改善に関わる情報や意見を、校種や立場によらず、誰もが臆せず発
表・交換しあえる場を、教育大学の教員が世話人になってつくれないものかと、
理学科の中で話し合いが行われて来ました。その結果、
 
@情報交換のための冊子を、年一回、有志の教員が中心になって発行すること
から始めて行こうということになりました。

A冊子は「情報交換の広場」としての機能を発揮させるため、原稿をインター
ネットによって提出できるようにしました(勿論、「フロッピーディスクとプ
リントアウトした原稿の提出」という一般的な方法も可能です)。提出者が「冊
子発行を待たずに公開すること」を了解した原稿は、直ちにインターネット上
に公開されます。これは‘広場’がインターネット上で常時開放されており、
情報や意見の交換が即座にできるということでもあります。提出された原稿は
年一回発行の冊子にできるだけ多く掲載する方針ですが、紙上の関係などで選
択せざるを得ない場合、最終的にどれを掲載するかは編集委員会において審
議・検討の上、判断させていただきます。

B冊子は、タイトルに‘広場’という意味の‘フォーラム’を冠し、「フォー
ラム理科教育」として出発致します。
 
なおここでは、理科を‘旧来の枠組みにおける教科理科’にだけ限定して狭く
とらえていただく必要はありません。多くの方々の投稿を歓迎致します。

内容・編集方針その他:
1) 初等、中等教育及びそれらに関する教師教育における理科(自然科学)の
教育的内容を含む研究論文、実践報告、教育に関する提言、実験・観察の技術
的なアイデアなどを集録し、広く意見交換の場としての利用を考えています。

2) 投稿していただく原稿は以下の分類で掲載します。
{研究論文}
{教育実践}
{教育見聞録}
{教育に関する一言}
{授業に生かせる実験・観察}
{科学の今}
{活動報告}
{卒論・修論などの紹介}
{Q&Aコーナ}、 {その他}
 分類は読者の希望により今後変更する場合があります。
 研究論文以外の欄を充実させるため、実践的な報告、短い原稿を特に歓迎し
 ます。
 詳しくは、別紙の投稿規定を参考にしてください。

  具体的には、研究論文、教育実践などの3〜5編に10〜60ページ、
  その他に20〜30ページ、計100ページ前後を予定しています。

3) 投稿者は学内外を問いません。京都教育大学の関係者以外の投稿を歓迎し
  ます。

4) 現職教諭、学部学生、大学院生の投稿を歓迎します。

5) 年1回の冊子の発行を予定しています。

6) 編集作業は、京都教育大学理学科教官有志による3〜5名で行い、採択の
  可否を決定します。

7) 投稿していただく場合、費用の負担はありません。
  また、原稿料その他を支払うことはできません。

8) 冊子の配布先については、郵送費の節約のため学内・公的機関と投稿者に
限定し、一般にはインターネットによるダウンロードで入手していただくこと
を積極的に勧めます。また、投稿原稿は著者の了解を得て、逐次ホームページ
に掲載し、意見交換、議論の場を提供したく思います。投稿原稿だけでなく、
ホームページで交換された意見、アドバイスなども、冊子に集録の予定です。


9)現在、京都教育大学理学科のホームページ(http://natsci.
           kyokyo-u.ac.jp/~rigaku)で試験的に運用し、冊子の案内、 投稿規定、
     テンプレートなどを公開しています。
   (閲覧にはWebブラウザだけでなく、PDFを表示するための
    Acrobat Reader があると便利です。このソフトは無料で配付されていま
    す。入手しにくい方は、WindowsあるいはMacを指定のうえ、
    御連絡ください。またホームページからダウンロードが可能です。)

     問い合わせは下記へご連絡ください。
 
            京都教育大学、理学科教官有志(発起人、編集委員)
                   直通電話      e-mail 
          田中里志(地学、事務局)075-644-8273  stanaka@kyokyo-u.ac.jp
     谷口和成(物理、会計)075-644-8257 guchi@kyokyo-u.ac.jp
     坂東忠司(生物) 075-644-8269  bando@kyokyo-u.ac.jp
      高嶋隆一(物理)075-644-8259    takasima@kyokyo-u.ac.jp
      広木正紀(理科教育) 075-644-8275  hiroki@kyokyo-u.ac.jp
          村上忠幸(理科教育)075-644-8274 tmurakam@kyokyo-u.ac.jp
          芝原寛泰(化学)075-644-8263  shiba@kyokyo-u.ac.jp
  

   (e−mailにより今後も情報の提供を希望する方は、
    stanaka@wsml.kyokyo-u.ac.jpへ,その旨メールを送ってください)

                            以上
フォーラム理科教育のホームページへ