研究分野:基礎物理学

高嶋 隆一(准教授)
研究テーマ:放射線検出器について
  • 対象:小学校、中学校、高等学校
  • 研究内容
    研究室ではここ20年間半導体検出器の開発に取り組んできました。
    とくに最近ヒッグス粒子が発見されましたが,日本の16研究機関が参加しているアトラス実験に参加しています。スイスのジュネーブ郊外にあるラージ・ハドロン・コライダー(LHC)という加速器では1秒間に2千万回ビーム衝突が起きるように陽子ビームが周長27kmを周回しています。一回のビーム衝突では約40事象の衝突現象が重なり合って,興味のある衝突がどれかよくわからなくなります。

    シリコン・トラッカー(半導体検出器)は隣り合うセンサーの間隔が80ミクロン,センサーの長さが12cmでそれらが6百万チャンネル配置されることにより粒子の飛跡を再構成しています。このような半導体検出器で粒子の飛跡を再構成する技術を利用したのはLHCでの実験が初めてです。研修ではこのような実験がどのようにして可能になるのかについて説明します。またヒッグスが生成していると思われる衝突事象をJAVAという道具を使って観察する方法を演習します。

    また,放射線については原発事故によりその影響について不安が広がっています。放射線被ばくについて,放射線生物学の専門家の論文を紹介するとともに,自分たちで放射線を計測する手段,霧箱など放射線の理解を助けるツールの利用法について演習を含めて研修していきます。放射線がどのようにふるまうかということについては計算機のシミュレーションを行うことが便利です。素粒子物理学の実験のシミュレーションに使われているGEANT4というツールにより,放射線と物質がどのように反応するのかについて学習することができます。計算機を使って反応シミュレーションを体験します。

  • 研究室ホームページアドレス:http://natsci.kyokyo-u.ac.jp/~takasima
  • e-mail:takasima*kyokyo-u.ac.jp(*部分を@に変えて送信して下さい。)