研究内容

 

   

 分析化学分野の研究室です。授業では「分析化学」、「無機化学」、「環境化学」の学問領域を担当しており、研究室においてもこれらを統合した研究を志向しています。

 当研究室での研究内容は主に、溶液中や二相界面での化学反応の平衡と速度を利用した分離分析化学的研究です。特に、液液分配を中心とした二相間分配平衡による分離化学的研究を行っています。

 酸塩基、錯生成、分配、酸化還元などの溶液内反応の内、特に金属イオンと有機配位子(キレート配位子)とにより生成する金属錯体(キレート錯体)の化学に基づく分離化学を主な研究対象としています。配位子の電子密度分布、ルイス塩基としての強さ、立体構造などを考慮して分子設計し、錯生成反応を制御することにより特異的反応系を構築することを目指しています。

 また併せて、自然環境を溶液内反応の視点で見た水圏化学にも興味があります。分離分析化学的研究を、自然環境の解析などに応用していくことを目指しています。

 

 
BDPPT(4,5-Bis(diphenylphosphinoyl)-1,2,3-triazole) 実験室
研究室で用いている配位子の一つ (クリックすると写真館のページへ)


 

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