沖花研究室の取り組み(研究の概要と公表論文の紹介)

別刷り差し上げます:下記の論文の別刷りがご入り用な方はお名前、郵送先、必要な論文名を書いてメールにて

okihana@kyokyo-u.ac.jpまでお申し込みください。

出前授業も行っています。近々出前授業の頁を作成します。ご希望がありましたらご遠慮なくご連絡ください。

 

1.分解してもののしくみを知る学習の開発

 身の回りのものを分解しながらそのしくみを学習することで生活の中での理科の役割を実感する。
分解してしくみを調べる授業では,生徒がものを分解することに新鮮味と興味関心をもつと同時に,
生徒に理科が生活に結びついていることを実感させ,さらに考える力を養うことができる。

  「分解してもののしくみを知る理科学習」科学研究費補助金データベース

本研究に関する発表

  1)「分解してもののしくみを知る理科学習」(本文)(目次)

  沖花彰、安東茂樹,平成21-23年度科学研究費補助金基盤研究C(一般)研究報告集

  2)「鍵盤ハーモニカを分解しながら学ぶ理科学習」

  沖花彰,理科教育学研究Vol52,No2(2011)PP.171-177

  3)「IH調理器を使った理科学習」

  沖花彰,物理教育Vol60,No2(2012)PP.105-109

 

2.わかるための理科教材の開発

 生徒にとって何が分からないのか、なぜ分からないのかを調査し、どうやったらより分かりやすい理科学習が
可能になるかを考え、そのための教材開発や授業研究を行っている。

本研究に関する発表

  1)よくわかる解説 HP教材

  2)中学校理科「電流のはたらき」の教材開発−くぎを使って磁界を見る−

   兼 泰子、沖花 彰,フォーラム理科教育No7(2006)pp.1-12

  3)くぎを使って磁界を見る教材の開発

   沖花 彰、兼 泰子,京都教育大学紀要No113(2008)pp.57-64

    ビデオ教材はこちら

  4)中学校電気分野における電位概念の導入と学習教材の開発

   沖花 彰、谷口 信一,物理教育No57(2009)pp.97-102

  5) 高速撮影を使った理科教材

   沖花 彰,フォーラム理科教育No10(2009)pp.19-24

  6) 慣性の法則を実感する理科学習

   沖花 彰,藻塩淳正,フォーラム理科教育No11(2010)pp.61-66

  7) 無摩擦実験台の製作と慣性の法則の学習

   橋谷隆史,沖花 彰,フォーラム理科教育No13(2012)pp.25-29

 

3.Web技術を用いた中学校理科第一分野教科書作り (ここをクリックするとWEB教科書へジャンプします)

 当研究の目的は、教科書をWebページ化するというもので、従来のようなWebによる教材作りを越え、
一般的に、教師が教科書を用いて行う実際の授業の流れ全体を盛り込んだWebページを作成することである。

本研究に関する発表

  1)Web技術を用いた中学校理科第一分野教科書作り〜光の反射と屈折〜

   稲田琢哉、岡本明孝、沖花 彰,フォーラム理科教育No3(2001)pp.43-49

  2)中学校理科「電流のはたらき」の教材開発−くぎを使って磁界を見る−

   兼 泰子、沖花 彰,フォーラム理科教育No7(2006)pp.1-12

  3) 中学校理科「音」学習の教材開発−音を見る−

   森井 武史、沖花 彰,フォーラム理科教育No8(2007)pp.15-20

 

4.中学校における理科と他教科を融合した新しいカリキュラム開発

 記憶だけの知識ではなく身に付いた学力を付けるには?

 中学校では「力と運動」と言う単元でものの運動について学びます。しかしその学習は台車の運動に
代表されるように決して生徒にとって魅力ある学習にはなっていません。
我々は力や運動と言う概念が中学生にとって人間や筋肉と言った概念と結びつきが強いことを調査によって明らかにしました。
そこで体育の「短距離走」と理科の「力と運動」を結びつけた学習を開発しました。

  中学校における理科と体育を融合した新しいカリキュラム関発の研究」科学研究費補助金データベース

本研究に対する発表

  1)中学校における理科と体育を融合した新しいカリキュラム開発の研究

  沖花彰、野原弘嗣、寺田光世、榎本靖士、土田弘幸、岡島一博、下村勉,
  平成15-16年度科学研究費補助金基盤研究C一般研究報告書

  2)理科と体育を融合した新しいカリキュラム

  沖花彰,近畿の物理教育Vol.12(2006)pp.6-11

 中学校では「音」に関する学習は第一分野で1年生の時に行われます。しかしその内容は「音の発生と伝わり方」、
「音の大きさや高さ」で教材も「音」をだすものに限られています。ギターや笛も挙げられていますが
それらの位置づけはやはり音を出すものの一種であって音楽を奏でる楽器としてではありません。
我々は理科が中学生から主要5教科の中でもっとも役に立たない教科と思われていることを意識し、
身近な身の回りのことがらと強く結びついた理科学習が必要だと考えています。
そこで中学校の音楽学習と結びついた理科学習の開発を研究しました。
また音楽学習に含まれる様々な理科的要素を洗い出しています。

  「中学校における理科と音楽を融合した新しいカリキュラム開発の研究」科学研究費補助金データベース

本研究に対する発表

  3)中学校理科実践教育「音楽を理科しよう」の開発

  沖花彰、川口容子、大澤弘之、笹野恵理子,平成17年度京都教育大学教育研究改革・改善プロジェクト経費成果報告書

  4) 「中学校における理科と音楽を融合した新しいカリキュラム開発の研究」

  沖花彰、川口容子、大澤弘之、笹野恵理子,平成19-20年度科学研究費補助金基盤研究C一般研究報告書

  5)「鍵盤ハーモニカを分解しながら学ぶ理科学習」

  沖花彰,理科教育学研究Vol52,No2(2011)PP.171-177

 

5.中学校理科「力学」分野における概念地図法の適用

 当研究の目的は、学習者のもっている既存の概念構造を探ることにある。中学校入学時から大学卒業時までの
各学習段階における学習者の中学校理科「力学」分野における理解度調査を、学習者の作成した概念地図をもとに行なった。

本研究に関する発表

  1)中学校理科「力学」分野における概念地図法の適用

  笹谷智一、沖花 彰,フォーラム理科教育No1(1999)pp.3-16

  2)中学校理科「力学」分野における概念地図法の適用II

  沖花 彰、笹谷智一、今井将士,フォーラム理科教育No2(2000)pp.7-14

  3)中学校理科「力学」分野における概念地図法の適用 V

  今井将士、沖花 彰、笹谷智一,フォーラム理科教育No3(2001)pp.2-7

  4)中学校理科「力学」分野における概念地図法の適用

  沖花 彰,理科教育学研究Vol47,No1(2006)PP.7-16

 

6.学生の学力調査・理解度調査

 一般に大学生の学力低下がよく言われる。本研究では中学校程度の理科(物理分野)の内容がどの程度
理解されているかを調査し、大学生に対する基礎物理教育のあり方や中学校での理科の授業のあり方について
改善を模索しようと言うものである。

本研究に関する発表

  1)ものが見えることの理解度調査

   沖花 彰,フォーラム理科教育No4(2002)pp.7-12

  2)大学生の『光の反射・屈折に関する理解度』調査

    沖花 彰,フォーラム理科教育No5(2003)pp.1-8

  3)中学校理科第1分野-電気-に関する理解度調査

    沖花 彰,辻井智子,フォーラム理科教育No6(2004)pp.19-30

  4)大学生の学力度調査

    沖花 彰,芝原寛泰,武蔵野実,坂東忠司,フォーラム理科教育No6(2004)pp.31-42

  5)教師と児童・生徒の認識の違い

   沖花 彰,フォーラム理科教育No7(2006)pp.17-34

  6)滑車に対する大学生の理解度調査

   沖花 彰,澤田昌倫,フォーラム理科教育No12(2011)pp.25-31