中学生にもよくわかる解説

問題集の赤い字で書かれた答えの上に赤いフィルタをのせると見えなくなるのはなぜ

青い色の字は何色に見える立体メガネが赤と青なのはなぜ?

<理科の教師をめざす大学生130人アンケート>

 赤い字を書いて赤いフィルタをおくと見えなくなる理由が答えられた割合・・47%

解説1:白い紙の上に赤い字を書いたとき赤く認識できるのは字の部分からでた赤い光が目に届き、

    その一方で白い部分からは全ての光(白)が目に届くから字を認識できるのです。

解説2:赤いフィルタは赤い光のみ透過し、他の光は通しません。

※大学生の多かった間違い・・・赤いフィルタは赤い光を反射するから赤く見える?

 フィルタの後ろに黒い紙をおくと赤く見えなくなるのは反射していない証拠。赤く見えるのは裏から通ってきた光が赤いから。

解説3:赤いフィルタは赤い光しか通さないので白い部分からも赤い光しかやってこない

   すべて赤に見えるので字を書いている部分と書いていない部分の区別ができないので「見えない」

 

  青い色で書いた字の上に赤いフィルターをおいたら何色に見える?

解説4:赤いフィルタ は赤い光しか通さないので白い部分からは赤い光しかやってこない

   青い字の部分は青以外は反射しないので赤い光は反射せず、字の部分からは光はこない。つまり黒く見える。

 

立体メガネが赤と青なのはこれと同じ原理です。

解説5:人間は片方の目だけでは遠近感が分かりません。目を片方ずつ交互に閉じてものを見るとものがずれて見えます。

   この右の目と左の目に入るずれた映像を頭の中で重ねることによって立体感を感じています。

   だから平面に書かれたものでも右目用と左目用に少しずらしておくと、それを同時に右目で右目用の図を左目で左目用の図を見ると両方の図が頭の中で重なって立体的に見えます。

   でもずらして書いた別々の図を右目と左目で別々に見るって都合のいいことができるでしょうか?

 赤い色で書くと赤いフィルタでは見えなくなるが青いフィルタでは黒く見えます。同じように青い色で書くと青いフィルタでは見えなくなるが赤いフィルタでは黒く見えます。

 つまり目用の図は赤い色で書いて右目に青いフィルタをつけ目用の図は青い色でかいて左目に赤いフィルタをつけてみると両方の目はそれぞれ少しずれた別々の図を見ることになりそれが頭の中で重なって立体に見えるのです。だから立体メガネは赤と青のフィルタからできているのです。

赤と青のセロファン紙があれば下の図を右目が青、左目に赤のセロファン紙を通して見てください。周りの黒の円に比べて浮き上がって見えますよ。

 

おまけの解説

 ずらした絵を右目と左目で別々に見るとどうして立体に見えるのでしょう?

 

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