最近の研究活動

 

 

 

ナミアゲハの寄主植物への適応

アゲハチョウはミカン科植物の葉に卵を産みますが,同じミカン科の餌でも,サンショウなど柔らかい葉から、ミカンのような硬い葉までさまざまです.このような多様な餌条件に,産卵する母親たちや,産み落とされた幼虫たちは,どうやって対応しているのでしょうか?

幼虫や母親の「対応」が失敗してしまうと,何が起こるのでしょうか? 成長の途中で食草の種類を変える飼育実験で研究しています.

 
科研費(学術研究助成基金助成金,研究課題番号:25350247および 17K00972)による助成を受けました。

 

上: 飼育中のオス成虫
左: 人工産卵させた卵

 

 

 

ハバチの1種の特異な摂食行動

植物を食べる昆虫はたくさんいますが、植物も無抵抗に食べられているわけではありません。

尖った毛、粘着液を分泌する毛、硬い表皮、毒物質etc.etc.さまざまな対抗手段(防衛といいます)を進化させています。

昆虫が植物を利用できるのは、昆虫が、植物の防衛を突破するように進化しているからです。

あるハバチの幼虫が、防衛の弱い葉をえらび、かつ、防衛を弱めてから食べているという仮説を研究しています。

 

摂食中のハバチ幼虫

飼育実験例